【あらすじ】
私と夫と息子は年始に実家に帰省していた。
途中で兄家族もやってきたが珍しく兄嫁も来ていた。
兄嫁は交流に積極的ではないためあまり顔を出さないが今年は
兄嫁「うな重食べるんでしょ?だからきた」
らしい。
ちょっと失礼な人だとは思っていたけど元々そこまで好きでもないから気にしなかったが、全く手伝いをしない人だった。
母「うな重が届いたみたい、これで支払っておいて」
私「わかった」
玄関まで行くと兄嫁が一つだけ持ってリビングに向かった。
兄嫁「美味しい」
私「ちょっと何先食べてるんですか?」
兄嫁「味が落ちちゃうじゃん」
私「だからって」
兄嫁の勝手な行動にイライラしながらみんなで鰻重を食べるが途中で
兄嫁「食べ終わったし帰るわよ」
私「ちょっと、姪ちゃんがまだ食べてるでしょ」
兄嫁「食べるの遅いのが悪いんでしょ、早く帰るよ」
私「姪ちゃんは私が送りますので」
兄嫁「あ、そう、じゃあおねがーい、あなたは?」
兄「俺も後で帰る」
そして数日後
父が闘病の末、他界した。
葬儀には多くの人が来てくれて、幸せな人生でよかったと思いながら見送っていたが、そこに兄嫁はいなかった。
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